肩関節外来のご案内

肩の痛み・動かしにくさでお困りの方へ

「肩の痛みからの卒業」を目指して――

佐々総合病院では、2025年より肩関節を専門とする外来を新設いたしました。担当するのは、大学病院で数多くの肩の手術を行ってきた整形外科専門医です。関節鏡視下手術や人工関節手術を専門としています。肩関節は、私たちの体の中で最も可動性の高い関節である一方、腱板断裂や関節拘縮、脱臼など複雑な障害が起きやすい部位でもあります。

当外来では、MRIを用いた正確な診断と、保存療法から手術治療までを一貫してご提供します。私たちは、地域の皆様の「肩の痛みからの卒業」を目指し、日常を取り戻すお手伝いをいたします。まずはお気軽にご相談ください。

対応する主な疾患

●慢性疾患

ダミー
肩の疾患では一般的な五十肩にも難治性(症状の改善が見込めない)の症例が存在し、さらに五十肩と思い込んでいる患者さんの中には腱板(筋肉)断裂や変形性肩関節などの疾患が存在しています。慢性的な肩の痛みでお困りの患者さんに対して詳細な診察と精査を行い、原因の特定と適切な治療を提供していきます。

・腱板断裂(肩が挙がらない・夜間痛)
・肩関節拘縮(五十肩や術後の可動域制限)
・変形性肩関節症(関節のすり減り)

●スポーツ疾患

ダミー
投球障害肩や反復性肩関節脱臼などスポーツに関連する疾患に対しても特化しており選手の置かれた状況(協議レベルや復帰時期など)を考慮し、必要なリハビリテーションや手術療法を提案させていただきます。

・反復性肩関節脱臼(繰り返す脱臼)
・投球障害肩

●その他の疾患

・石灰沈着性腱板炎(激しい肩の痛み)

対応可能な手術

・鏡視下腱板修復術
・鏡視下バンガート修復術
・鏡視下授動術
・リバース型人工肩関節置換術(慢性期・骨折)

●リバース型人工肩関節置換術について

リバース型人工肩関節置換術

従来の人工肩関節置換術は、腱板(けんばん)という筋肉の腱が正常であることが前提でした。しかし、腱板が断裂し、修復が難しくなった方に対しては、十分な効果が得られない場合もありました。そこで近年注目されているのが、リバース型人工肩関節置換術です。この手術では、関節の構造を「逆転」させることで、三角筋の力で限界はありますが、腕を上げられるようになります。腱板が切れていても、肩の痛みをなくし可動性を取り戻せる画期的な方法として、欧米ではすでに多くの実績があります。当院では、鏡視下腱板修復術に加えて、このリバース型肩関節置換術も実施しています。リバース型肩関節置換術は、高齢の方や再建困難な腱板断裂の方にも対応可能です。

肩の手術は痛みが強い、治りが悪い――こんな印象をお持ちの方にこそ、正確な診断と適切な治療の選択肢を知っていただきたいと思っています。

専門診の特徴

・肩関節専門医による診療、スポーツ復帰に対して適切な時期での手術加療の相談
・画像検査(MRI)を活用した正確な診断
・鏡視下手術により最小の侵襲で大きな改善へ
・地域では希少なリバース型人工肩関節手術にも対応
・初診・手術相談のみも可能

肩関節外来の診療日・ご予約について

受診をご希望の方は、外来受付またはお電話にてご予約ください。
肩に関するお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。

診療日:毎月第2・第4土曜日午前(予約可)
診療時間:午前9:00~(受付8:00~11:30)

ご予約・お問い合わせ

佐々総合病院 整形外科